パリから列車で1時間半のところにある『プロヴァン(Provins)』。
今でも中世の面影を色濃く残す街で、まるで当時にタイムスリップしたかのような景色が広がっています。
南フランスのリゾート地『プロヴァンス(Provence)地方』と名前が似ているため間違いがちですが、『プロヴァン(Provins)』という街です。
パリとはまた違ったフランスの一面に触れられるプロヴァンは、日帰り旅や週末のお出かけにもおすすめの観光スポット!
- プロヴァンってどんな街?
- パリからプロヴァンまでの行き方
- プロヴァンの見どころスポットやイベント
- おすすめのお土産
目次
プロヴァンとはどんな街?
プロヴァンは、パリの南東約90kmに位置する世界遺産の街。
中世には交易の地として重要な役割を果たしていて、「シャンパーニュ大市」の開催都市として知られていました。
街を守るために築かれた城壁や教会は今も残っていて、2001年には『中世市場都市プロヴァン』として世界遺産に登録。
プロヴァンには、国が指定する歴史的建造物が58カ所もあり、今も中世の街並みが色濃く残っています。
また、プロヴァンは古くからバラでも有名な都市。
13世紀にシャンパーニュ伯が十字軍の遠征から戻る際に一緒に持ち帰ったことをきっかけに、プロヴァンではバラの栽培が盛んに。
それ以来、バラで作られたお菓子やジャム、石鹸などがプロヴァンの名産品になっています。
パリからプロヴァンまでのアクセス
パリからは日帰りで行くことができるプロヴァン。
列車だと、パリ東駅(Gare de l’Est)からプロヴァン駅(Provins)までは約1時間半で、SNCFのP線、Provins行きに乗って終着駅で降ります。
列車の本数は1時間に1本程度と少ないため、予めグーグルマップなどで時刻を調べておくことをおすすめします。
運賃は大人一人11ユーロでした。(2019年6月現在)
必ず見ておきたいプロヴァンの観光スポット
プロヴァンに来たのなら、ここは絶対に押さえておきたいというスポットをご紹介します。
ジョイ門
旧市街地の入り口でもあるジョイ門は13世紀に作られたもの。
城壁の一部として外部からの侵入を防ぐ目的もあったことから、がっちりと勇ましさが感じられました。
この門には上がることができますので、ぜひ上からの景色も堪能してみてください。
これは『プロヴァン中世祭り』のときの一枚ですが、中世を雰囲気を今も残すこの景色にまるでタイムスリップしたような気分になります。
サン・ジャン門
この城壁の中でも最も保存状態がいいと言われているのが、サン・ジャン門です。
13世紀後半に建てられたという堅固な門で、重厚感が漂っています。
旧市街を囲む城壁
旧市街を囲む城壁は、13世紀にシャンパーニュ伯によって建てられました。
当時は全長5kmもありましたが、現在はその1.2kmが残っています。
ジュイ門からサン・ジャイ門辺りまで続くこの景色からは、ここがかつては城壁で囲まれた美しく堅固な街であったことがよく伝わってきました。
城壁の外の景色は、まるで北海道を彷彿とさせるような田園風景が広がっています。(フランス人に言わせると、フランスらしい風景)。
人が住む場所とそうではない場所がこの城壁によってはっきりと分けられていたんですね。
セザール塔(La Tour César)
プロヴァンにシンボルでもあるこの塔は、12世紀にシャンパーニュ伯爵の権威の象徴として建てられました。
かつては監視塔や牢獄、鐘楼など様々な役割を担っていたことも。
入場料を払うと、塔の上にも登ることができます。
私が行った6月は少し暑かったのですが、石造りの塔内はひんやりと涼しかったです。
このてっぺんから望むプロヴァンの街並みは本当に美しく、中世の人々と同じ景色を見ている感覚になりました。
入場料(クレジットカード使用可)
大人:4.30ユーロ
子ども(4歳~12歳):2.80ユーロ
開館時間
10時~18時(最終入場17時45分)
プロヴァンのおすすめイベント
中世の雰囲気たっぷりのプロヴァンならではのイベントをご紹介します!
野外劇場スペクタル
旧市街では、鷲や鷹、フクロウなどによる「城壁の鷹」ショーや、中世の騎士たちの馬上試合が披露される「騎士伝説」ショーが開催されています。
プロヴァンに来たら、ぜひ迫力満点のショーも楽しみたいですね。
チケット料金
『城壁の鷹』or『騎士伝説』
大人:12.5ユーロ
子ども(4〜12歳まで):8ユーロ
『城壁の鷹』+「騎士伝説」の両方
大人:23ユーロ
子供(4〜12歳まで):14ユーロ
開演期間
今年は2019年は3月30日から11月3日まで、「城壁の鷲」ショーは毎日、「騎士伝説」ショーはほぼ毎日開演。
プロヴァン中世祭り
毎年6月にプロヴァンで開催されている『プロヴァン中世祭り(Les Médiévales de Provins)』。
これは「シャンパーニュ大市」を再現したもので、2日間で10万人が来るという人気イベント。
普段は静かなプロヴァンも、この日はフランス中から観光客がやってきて大賑わいになります。
お祭りでは商人や職人、大道芸人、騎士、貴婦人などに仮装した人たちが集まり、街全体が中世へタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれます。
お祭りの様子や見どころについては、『プロヴァン中世祭り』レポ!見どころや行き方を徹底解説!』で詳しく解説しています。
おすすめのプロヴァン土産
プロヴァンといえば、やっぱりバラ。
お土産選びには、旧市街にある『Les Comptoirs des Colporteurs』というお店がおすすめです。
バラのジャムやお菓子、バラのコーヒーや紅茶、ソープやローズウォーター、フレグランスなどなど、お土産に喜ばれるものが数多く取り揃えられていました。
私も友人へのお土産に、バラの紅茶とアロマキャンドルを購入。可愛らしい袋にも入れていただき、友達にも喜んでもらえました。
お店の奥にはキッチン雑貨も売っていて、レトロなテイストが好きな方はきっと気にいると思います!
住所
4 Rue Jean Desmarets, 77160 Provins
営業時間
土曜日:14時〜19時
日曜・祝日:11時〜19時
公式HP(英語・フランス語)
[pz-linkcard-auto-replace url="http://comptoirsdescolporteurs.fr/"]
まとめ:パリからも日帰りで楽しめるプロヴァン
パリからも日帰りで行くことができる街ですから、日帰り旅や週末のプチ旅行にはおすすめのプロヴァン。
パリとはまた違ったフランスを堪能してみてはいかがでしょうか?