日本からフランスに来て最初に困ったことの1つが洗濯機の使い方。
これはきっと私だけではなく、フランスに来た日本人の多くが直面する最初の悩みの1つかもしれません。
しかもフランスの洗濯方法は、洗濯物の色分けやら温度やらを考えなければならなくて複雑というブログ記事を渡航前に読んだものだから、果たして私が使いこなせるのだろうかとずっと不安を抱いていました。
が、実際に住んでみて使ってみると、最低限の操作と普通の洗濯洗剤で何にも問題なく生活できています。
そこで今回は、パリに来てから実際に使用している洗濯洗剤と洗濯機の使い方を説明します。
洗濯機に書かれているフランス語も翻訳しましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
ほんと、なんとかなるものだよ!!!
我が家で使っている洗濯洗剤
写真はうちで実際に使用している洗濯洗剤です。
左から
- 洗濯洗剤:Skip
- アンチカルキ剤:Calgon(カルゴン)
- 柔軟剤:Cajoline(カジョリーヌ)
アンチカルキ剤:カルゴン
フランス(というよりヨーロッパ全体)で洗濯するなら無くてはならないのがカルゴン。
これを使うと、硬水が軟水状態になるため、洗濯物の黒ずみや洗濯機のパイプ詰まりを防ぐことができるんです。
カルキ(石灰)が溜まってしまうと、洗濯機の故障の原因にもなりますので、うちは洗濯のたびに毎回投入していますよ。
カルゴンには、液体・粉末・タブレットと3つのタイプがありますが、我が家ではタブレットタイプを使用。
使い方はいたって簡単で、洗濯物と一緒に洗濯機にポーンと入れるだけ。溶け残りなどもありません。
洗濯洗剤:Skip
スーパーにはいろんな種類の洗剤が陳列されているのですが、モノプリで一番目立つところに置いてあったSkipを選びました。
汚れもちゃんと落としてくれています。少しお値段が高いこと(8ユーロ強)が玉にキズですが、これはフランスの洗剤全般にいえることなので仕方がありません。
真ん中についている青色のシリコンキャップで洗剤を注ぐのですが、驚いたのはその使い方。
使い始めたばかりの頃、洗剤を注いだあとのキャップに残った液垂れがひどく、「もう二度と買うものか!」と思っていたのですが、どうやら洗剤を注いだあとにこのキャップも一緒に洗濯するのが正しい使い方なんだとか。
初めてそれを知った時には、洗濯機が壊れてしまわないのか不安でしたが、そんな心配をよそに、今日も元気に我が家の洗濯機はキャップを回しております。
柔軟剤:カジョリーヌ
ボトルには見覚えのあるクマのイラスト。
「あなたはあのファーファーなの?」と懐かしむ気持ちで手に取ってから現在も使用中。フランスでは「カジョリーヌ」として愛されているようです。
海外の柔軟剤は香りが強いイメージがありましたが、このピンク色のカジョリーヌはふんわりと香る程度。香り好きには物足りないかもしれませんが、洗濯物に強い香りを避けたい方にはおすすめです。
ちなみにフランスでは柔軟剤を入れないと、洗濯物がパリッパリになりますので、必ず使いましょう。
番外編:色別洗濯洗剤
パリにきて、洗濯物の色別に洗剤が売られていることを知り、頭が???とはてなマークでいっぱいになりました。
どうやらフランスでは水質(硬水)の影響で、例えば黒い服は徐々に色が抜けてグレーに、白い服はくすんだ黄色などなってしまうんだそう。
それを防いでくれるのが色別洗濯洗剤というものです。
写真は左から黒専用、白専用、カラー専用。
スーパーでも普通に買えますし、在仏日本人の方でも使っている方は多いようですが、何となく毎回色分けして洗濯するのが面倒に思えてしまって、ズボラな私は普通の洗濯洗剤(Skip)でまとめて洗濯しちゃっています。
洗濯機の使い方
我が家の洗濯機は縦型。お風呂場の横に設置されています。
はじめてこの洗濯機をみたとき、呆然と立ちすくみました。
どうやったら動くのかも、書いてあるフランス語の意味も全くわからなかったからです。
ただ、操作自体は全く難しくありませんから、覚えてしまえばこちらのもの。
使い方をおおまかに説明すると、
- 洗剤を入れる
- 洗濯機のダイアルでコースを選ぶ
- 回転数を指定
- ▷マークのスイッチを押す
- 洗濯が始まる
詳しく説明します。
洗剤の入れ方
フランスの洗濯機には洗剤を入れるスペースが3つあり、左に洗剤、真ん中に柔軟剤、右に前洗い用洗剤(我が家は使ったことがありません)を入れて使います。
カルゴンだけは、洗濯物と一緒に洗濯槽にポトっといれればOKです。
動かし方と表示の読み方
まずは洗濯機のダイアルでコースを選びます。
フランス語で表示されているコースの意味は以下のとおり。
- Coton:コットン(40~95℃)
- Eco Green:エコモード(60℃)
- Synthétique:合成繊維(30~60℃)
- Délicats:デリケート素材(30~40℃)
- Laine:ウール(水もしくは40℃)
- Lavage Main:手洗いモード(30~40℃)
- Rapide 30:快速モード
- Tous les jours:毎日モード?(40℃)よくわからないので無視してます。
フランスの洗濯機はお湯で洗うのが基本。洗剤も30℃以上のお湯でなければ洗浄能力を発揮しないものが多く、それ以下だとあまり汚れが落ちません。
だからといって90℃で洗うと洗濯物が縮んでしまうため、40℃くらいがちょうどいいかと思います。
ちなみに我が家では、Synthétique(合成繊維)の40℃コースを毎回使用。
最初に快速モードを使ったところ、洗濯物がうまく脱水されていなかったため、それからは使っていません。
写真一番右のフランス語<Essorage>とは脱水を、その上の数字はそのときの回転数を意味しています。回転が少ないときちんと脱水されなさそうだし、高すぎても洗濯物が傷みそうなので、私は1000に設定しています。
一応ここに書いているフランス語の意味を記しておくと、
- Départ Différé:開始延期(家を出るときに設定すると、帰って来た頃にちょうど終わっているなどの設定)
- Eco:エコ
- Pré lavage:予洗い
- Rinçage intensif:集中すすぎ
- Arrêt cuve pleine:タンク停止(シワや変色を回避できる)
- Essorage:脱水
そして最後に▷マークをポチっと押すといよいよ洗濯がスタートします。
この洗濯の時間が、まーーー長いこと!!!!
2時間くらいは平気でガタゴトガタゴト回っています。しかもすんごい音で。間違っても静かな夜に稼働させてはいけません。
まとめ
毎日生活をする上で避けては通れないのがお洗濯。
パリに来たときの私は、使い方も表示もさーっぱり理解できない状態でした。
初日は辞書アプリを片手に眉間にシワを寄せながら、ひとつひとつのフランス語表示を翻訳したものです・・・。
洗濯機は覚えてしまえば、使い方はとても簡単。
いくらでも手間をかけることができるのもフランスの洗濯事情の特徴ですが、私のようなズボラな洗い方でも、今のところは問題なく生活できています!
フランスで生活する上で最低限のフランス語を学びたい方向けに、「初学者におすすめの独学テキスト」をまとめています。