大人になってからの多くの勉強法は独学かと思います。
私も例にもれず、フランス渡航が決まってから、独学でフランス語をはじめました。
誰かがそばで教えてくれる訳でもない、わからないことは自分で調べるのが独学の勉強スタイル。
どのテキストを選ぶかで勉強の効率や理解度は大きく変わり、場合によっては一気にやる気がなくなることもあります。
ときに本当に孤独になるもの独学の特徴。
だから独学している初学者ほど、説明がきめ細かいテキストを選ばなければなりません。
今回ご紹介するテキストは、私が「挫折をしないように」「独学でもしっかり基礎がつくように」ということを意識し、書店でたくさんの参考書の中から選び、実際に使い切った3冊です。
30代独学主婦が、知識ゼロから3ヶ月で仏検3級合格、ダブル受験した4級は満点合格することができたのは、間違いなく最初のテキスト選びにうまくいったからだと思っています。
参考記事>>>知識ゼロから3ヶ月で仏検4級に満点合格した勉強法
- これからフランス語を勉強する
- まずは文法(基礎力)をしっかり身に付けたい入門レベル
という方にはとくにおすすめの3冊をご紹介します。
フランス語をひとつひとつわかりやすく。
フランス語を勉強しようと思って一番はじめに購入し、取り組んだのが「フランス語をひとつひとつわかりやすく。」でした。
「ひとつひとつ」シリーズはフランス語の他に、英語などでも多くのシリーズを出版していますから、この本のデザインを書店で目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
私がこのテキストを選んだ理由は、見た目が親しみやすく「これなら一人でも勉強できるかも」と思えたからです。
これは簡単かな、と思うくらいのやさしいテキストからはじめたおかげで、勉強の習慣のない初期でも、挫折をすることなくやりきることができました。
- 章(単元)の数:44の章と12の復習テスト
- 構成:見開き1ページに1章、左が文法解説、右が練習問題
- 問題数:1章平均8問
- 難易度:超入門レベル
- 付属CDあり
このテキストは読むものというよりは、解いて覚える問題集。
見開き1ページに1章の解説と問題が全ておさまっており、解説でインプットした知識はすぐに右の 練習問題でアウトプットすることができます。
私は問題を解いて理解を深めるタイプなのですが、そういう人にはぴったりのテキストです。
その問題も、左ページの解説をよめば必ず解けるようなやさしさ。
解説そのものも、難しい用語での説明は一切ありません。
初めて触れるフランス語の知識にも関わらず、要点をおさえた説明と心がほぐれるイラストのおかげで、難しさを感じることなく解き進められたのが、このテキストの大きな魅力だと思います。
小難しいことは省かれているので、深く学ぶことは出来ませんが、1番初めにフランス語に触れるテキストの難易度としてはベストではないでしょうか。
詳しいレビューと使い方を知りたい方はこちらの記事へ
関連記事>>>初心者が最初に書いたい「フランス語をひとつひとつわかりやすく。」感想と使い方
フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!
フランス語初学者にとっては鉄板というべきテキストが「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」。
amazonでもフランス語学習部門では常にベストセラー1位。
書店のフランス語学習コーナーでも必ず目にする1冊です。
- 章(単元)の数:31章
- 難易度:入門レベル〜仏検3級
- 付属CDあり
この本の最大の特徴はなんといっても筆者。
参考書とは思えないほどフランクに、ときには冗談を交えながら解説してくれるので、とにかく読みやすい!
文法解説が中心ですが、筆者の文調(口調)に加え、難しい文法用語もほとんど使われていませんから、堅苦しい参考書はちょっと…という方にはもってこいのテキストです。
ただ入門とは書いてありますが、1番初めに手をつけていたらスムーズには理解出来ていなかっただろうなというのが私の感想。
確かに小難しいことはサラっとしか触れてはいませんが、1テーマごとにそれなりの量をインプットする必要があります。
初めて触れる方にはもしかしたらハードルが高く感じられるかもしれません。
「フランス語をひとつひとつわかりやすく。」である程度の基礎知識を作っていたため、知っているところはサラっと読み、新しく学ぶことに集中することが出来ました。
レベルとしては、この1冊でフランス語検定3級までの文法ルールは確実にカバーできると思います。
私も3級に合格したときには、このテキストと3級問題集の2冊で勉強しました。
詳しいレビューと使い方を知りたい方はこちらの記事へ。
この本の著者である清岡智比古先生のブログでも紹介されました!
関連記事>>>「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」の使い方と感想
世界一簡単なフランス語の本
「世界一簡単なフランス語の本」は問題集、参考書というよりは、文庫タイプでサラサラと読むことができる入門書。
エッセイのように書かれているため、私はベッドの上で寝ながら読んでいました。
この本では、第1章を理解出来たらフランスを代表する日刊紙「ル・モンド」の社説を声に出して読める、とうたっていますがこれ、本当です。
意味は理解出来ません。
でも音にして読めるようになるのは本当でした。
フランス語の綴りと発音は、慣れるまではとにかく難しい。
語尾に出てくる単独子音は発音しないとか、このeは読まないけれどこのeは読みますとか、eauって3つのアルファベットがあるのに音は1つとか…。
他のフランス語の参考書などでも、最初のページには一応アルファベット(アルファベ)の読み方やフランス語の綴りのルールは説明してくれています。
ただその2〜3ページで理解できるかと言えば、私は出来ませんでした。
この本は、第1章丸ごと「フランス語の綴りと読み方のルール」を細かく丁寧に説明してくれています。
個人的には、第1章だけで本を買う価値があったように思いました。
この本を読むまで、フランス語の文章を読むときにはいちいちルビをふったり、1つ1つ辞書で読み方を調べていましたが、ルールがわかると大抵のものはスムーズに読めるようになります。
フランス語はルールさえ覚えれば、大抵のものは読めるようになると書いてありましたが、本当にその通りだなと実感。
Aujourd’hui, Maman est morte. Ou peut-être hier, je ne sais pas.
カミュ著『異邦人』 の冒頭より
この一文は、フランス文学の名作『異邦人』の冒頭。この本にも応用問題として記載されています。
第1章が読み終わるころには、これがスムーズに読めるようになっていました。
繰り返しますが、意味はまた別です。
読めるようになった実感は私だけではなく、全くフランス語を勉強していない夫もこの1章だけで、フランス語を音にできるようになったから驚きです。
ただ、第2章以降に関しては、「フランス語をひとつひとつわかりやすく。」など、少しフランス語の基礎をつけてから読むことをおすすめします。
文法がわかりやすく解説されていますが、ある程度わかってから読んだ方が発見があるからです。
文法ルールをただ説明してくれているだけではなく、どうしてそうなるのかという仕組みも書いてくれていますから、基礎をつけて読んだ方が理解がより深まると思います。
まとめ
フランス語に触れたこともなかった私ですが、30代の硬くなった頭でもこの3冊のテキストでフランス語の理解度はかなり高まりました。
基礎力ゼロの状態から3ヶ月でフランス語検定3級を受験できたのも、途中で挫折することなく、しっかり解き続けられたからだと思います。
考えても解決できない問題に直面すると、逃げ出したくなるのが人間ってものです。
独学だと誰に聞くことも出来ないため、分からないまま放置が続き、気がついたら勉強から遠のいたというのは、英語を勉強していた頃の私の話。
勉強ははじめが肝心です。
使いやすいテキストを見つけると、勉強がスムーズに出来て、そのまま勉強する習慣にも繋がります。
フランス語を基礎から身に付けたい方はぜひ使ってみてくださいね。
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