フランスへ渡航するにあたり、「必ずこれを!」という予防接種はありません。
だからこそ悩むのです。
入国する際に予防接種を要求される訳ではないので、打たないという選択肢もダメではありません。
ただ海外でどんな感染症にかかるかわかりませんし、特に私の場合は‘超’そそっかしく、ケガをしない保証は他の人よりも断然に低い…。
調べてみると、病院や機関によって推奨ワクチンが違うんですよね。
そこで何を打つべきか自分で判断するのはやめて、トラベルクリニックに相談。
専門医のアドバイスの元、3つの予防接種をして渡航することにしました。
フランス渡航前に予防接種したもの
トラベルクリニックの専門医に相談したところ、以下の3つのワクチンを推奨されました。
- 風疹麻疹混合(MR)
- 破傷風・ジフテリア・百日咳三種混合(DPT)
- B型肝炎
風疹・麻疹混合(MR)
妊娠を希望したくなった時のことを考えて接種しました。
これは渡航が決まる前に婦人科でうっており、トラベルクリニックの指示で接種した訳ではありません。
ただ、風疹・麻疹(はしか)に関しては、どこの国に渡航する際にも打っておいた方がいいと専門医に言われたのでここに入れておきました。
厚生労働省検疫所のHPを見ても、ほとんどの地域で推奨しています。
破傷風・ジフテリア・百日咳三種混合(DPT)
私は小さなケガが多いため、破傷風は必ず受けておこうと決めていました。
専門医の先生も真っ先におすすめしたのが、この破傷風。
過去10年1度も接種していないと抗体のない可能性が高く、1度接種すると10年は大丈夫とのことです。
また専門医曰く、フランスで百日咳が流行したことがあり、先進国でも十分心配する必要があるとのことで、破傷風と百日咳をまとめて接種できるDPTを選びました。
B型肝炎
肝炎に関しては正直、「A型じゃないの?」と思ったのですが、B型肝炎は海外に行く行かないではなく、今世界的に見て感染が広がっているのが理由とのこと。
日本やフランスでも、現在は接種が義務化されているから、この機会に打ったほうがいいよと勧められ接種しました。
B型肝炎について調べてみると、感染経路は性交渉が最も多いとのことですが、注射針や輸血などでも感染リスクは十分にあることから、予防しておくにこしたことはないかなと思っています。
A型肝炎は特に勧められませんでした。
接種回数・時期・費用
ワクチン | 接種回数 | 時期(※1) | 費用/回(税抜) |
風疹・麻疹(MR) | 1回 | 2年前(※2) | 10,000円 |
破傷風・ジフテリア・百日咳(DPT) | 1回 | 半年前 | 7,000円 |
B型肝炎 | 3回 | ①半年前 ②1回目の1ヶ月後 ③1回目の半年後 |
7,000円 |
(※1)渡航日を基準に遡っています。
(※2)たまたま私が2年前に接種していただけで、渡航前でも接種可能です。
ワクチンは、1回打てば終わりのものもあれば、何度か接種する必要があるものもあります。
この場合だとB型肝炎が3回接種。
また、海外渡航のための予防接種は全て自費負担なので、それなりの費用もかかりました。
料金は病院によって異なるとは思いますが、我が家の場合は夫婦2人分で合計76,000円(税込82,080円)。
健康はお金で買えないと考えると十分必要経費ではありますが、手当や補助がつかない我が家にとっては結構な金額です…。
接種期間もそれなりに必要ですから、予防接種を検討している方は出来るだけ早めに病院へ行くことをおすすめします。
トラベルクリニックの探し方
渡航が決まり色々調べて行く中で、初めて「トラベルクリニック」というものの存在を知りました。
トラベルクリニックとは、出国前から渡航中、帰国後の体調管理をサポートしてくれる海外渡航者のための医療機関とのこと。
海外生活経験がなく不安だったため、地元のトラベルクリニックでワクチンの相談をして接種することに。
それまではただ、予防接種をしてくれる内科を調べていたのですが、専門医からアドバイスを頂けるというだけで、周りにフランス渡航経験者がいない私にはとても心強く感じました。
日本渡航医学会のHPには、全国のトラベルクリニックが掲載されていますので、お探しの際は活用してみてください。
まとめ:フランスをアクティブに楽しむために
病院や医療機関によって推奨するワクチンが異なっているため、調べれば調べるほど迷ったし、だからこそ自己判断はやめようと思い、思い切ってトラベルクリニックに行ってみました。
費用はかかるものの、フランスで安心してアクティブに楽しむためにも予防接種はしていったほうが安心ですね。