2018年8月下旬からフランス語を独学で学びはじめ、その年の11月のフランス語検定(以下:仏検)では4級に満点合格をしました!
フランス語知識ゼロから3ヶ月。私は決して勉強が得意なわけでもなく、英語も苦手な部類です。
ただ、独学はわからないことを気軽に誰かに聞けないからこそ、教材(テキスト)選びが最も重要であることを実感し、今回の合格はこの教材のおかげだといっても過言ではありません。
そこで今回は、実際に私が使用した知識ゼロから3ヶ月で仏検4級に満点合格できた教材をご紹介します!
- フランス語ゼロから仏検合格を目指している
- 現在仏検4級合格に向けて勉強している
- 仏検4級を満点で合格したい
4級を目指した理由
フランスで生活することが決まり、急いで勉強を始めたのはいいのですが、一体どうやって、どのテキストを使って基礎力をつければいいのかが全くわかりませんでした。
とりあえず、「フランス語をひとつひとつわかりやすく。」でフランス語の超絶基礎を学び、インスタグラムの勉強アカウントで情報をシェアしているときに、フランス語検定の存在を知りました。
せっかく勉強するのなら、「フランス語を使えるようになる」という途方もない目標を立てるよりも、「フランス語検定○級合格」の方がモチベーションが上がるのではないかと思い、受験をすることに。
試験3ヶ月前には5級を目指していたのですが、上記の「フランス語をひとつひとつわかりやすく。」を2周解いた段階で、仏検公式サイトに掲載されている過去問を解いてみたところ9割獲得。
これならもう1つ上の級を目指せるぞと思い、試験2ヶ月前に4級の受験を決めました。
今考えると、フランス語を何も知らない独学者がいろんなテキストに手を出して中途半端になるよりも、仏検合格を目指して、それに対応したテキストを使い基礎力を着実につけていく勉強法は私には合っていたように思います。
4級のレベル
仏検HPによると4級のレベルは以下の通りです。
程度:基礎的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。
標準学習時間:100時間以上
語彙:920語
読む | 基礎的な単文の構成と文意の理解。基礎的な対話の理解。 |
聞く | 基礎的な文の聞き分け、日常使われる基礎的応答表現の理解、数の聞き取り。 |
文法知識 | 基礎的な日常表現の単文を構成するのに必要な文法的知識。動詞としては、直説法(現在、近接未来、近接過去、複合過去、半過去、単純未来、代名動詞)、命令法等。 |
3ヶ月という時間の中でゼロから合格を目指すには、難しすぎず簡単すぎず一番いいレベルがこの4級。
文法知識の範囲もそれなりにあるため、やりごたえはありますし、簡単な日記をかけるくらいの力は十分につくからです。
その点からいうと、5級はかなりやさしいので、3ヶ月では時間があまることが考えられます。
私の場合は、申し込み最終日(検定1ヶ月前)にせっかくだから更に上を目指してみようと思い、ダメ元で4級と3級を併願したのですが、結果的にこれが4級満点合格の理由だと強く実感しています。
基礎力をつけた教材
何も知らない状態で、仏検に合格するぞ!と仏検対策テキストを開いても、きっと「?」となるはず。
対策テキストというのは、その級を受験できるだけの最低限の基礎知識がある前提で作られているものがほとんどだからです。
私も仏検4級対策テキストに取り組む前は、以下の2冊のテキストを終えました。
4級受験までの3ヶ月のうち2ヶ月は、対策テキストには手をつけず、ひたすらこの2冊を解いていました。
使い方とスケジュールは以下の記事でまとめてあります。
関連記事①>>>初心者が最初に買いたい「フランス語をひとつひとつわかりやすく。」感想と使い方
関連記事②>>>「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」感想と使い方
これらのテキストをしっかり解いた上で、対策本に取り組むと、文法系に関してはほとんど「?」ということはなく、割とスムーズに進めることができました。
まさに仏検4級の攻略は基礎にありです。
4級対策に使用した教材
4級対策のテキストを使用し始めたのは、仏検1ヶ月前から。
以下で紹介する問題集と単語帳をそれぞれ1冊ずつ使って試験にのぞみました。
問題集:仏検合格のための傾向と対策 4級
書店に行くと、仏検4級対策本はたくさんありますが、私はこのテキストを使用。
この本を選んだ理由は
- 問題数が多いので、解きながら文法が理解できる
- 解答解説や、基礎文法解説がとても丁寧
- 3回分の模擬試験がついている
解答しか載っていない問題集もある中、このテキストは半分が解説という本当に丁寧な作りなのが特徴です。特に独学者にとっては、簡単に質問できる環境ではないからこそ、疑問を解消してくれるテキストの存在はとても大きいです。
テキストの難易度は、本番試験よりも難しめです。
特にリスニングに関しては、本番があまりにゆっくりと聞こえたほど。
このテキストは試験までに3周まわしました。
このテキストのレビューや詳しい使い方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事>>>「仏検合格のための傾向と対策4級」の詳しい使い方やスケジュール
単語帳:仏検3・4級必須単語集
仏検受験者には必須アイテムらしく、インスタグラムでもかなりの頻度で見かけたのがこの単語帳。私も例にもれずに購入しましたが、2級を目指している現在でも重宝しているほど素晴らしい教材です。
この単語集はただ単語が羅列してあるわけではなく、各級100の例文に300以上の単語がまとまっているので、例文を覚えると自然と必要な単語がいくつも覚えられる仕組みになっています。
付属CDには例文が収録されていて、普通の速さの仏語→日本語→ゆっくり仏語と読んでくれるため、テキストのない外出先でも聴くことが出来、結果的にリスニング対策をすることが出来ました。
ゆっくり再生があることで
- どこがリエゾン・アンシェヌマンされているのかはっきりとわかる
- 発音の強弱がわかりやすい
- ディクテーションの練習もできる
というメリットもあり、付属CDはぜひ上手に活用してほしい教材です。
机に向かって勉強したのはせいぜい1周(4級範囲分)で、大抵は家事や移動の合間にCDをひたすら聞くという使い方をしていました。
過去問:公式HPの過去問題サンプル2年分
過去問題集も書店では販売されていますが、私は公式HPの過去問題サンプルのみしかしていません。
2011年と2008年の過去問が掲載されているので、対策テキストを1周終了後に2008年バージョンを、試験の前日に2011年バージョンを解きました。
前日に2011年の過去問を解いた際に満点を獲得できたので、当日の試験も試験も 目標は満点で臨みました。
満点を獲得する方法
ここからは、満点合格を狙いたい方向けになりますので、合格できればそれでよしという方は飛ばしていただいて構いません。
実際に満点合格をして、1番考えられる要因は4級受験時に3級合格レベルに達していたことだと思います。
結局は3級対策も必要なのかよ!と思ったかもしれませんが、ひとつ上のレベルを十二分に理解できて初めて満点に届くのではないかと実感しています。
4級の試験は、はっきりいってそれほど難易度は高くありません。対策テキストの模擬試験の方が数倍難しいくらいです。
ただ、決して満点は取らせないぞという気持ちが伝わる小技を効かせた問題を数個出してくることがあります。
だからこそ、この小技にすらもひっかからないレベルにまで到達する必要があるんです。
ちなみに併願した3級は87点で合格。
決して高得点というわけではありませんが、3級で点数を落とした要因は、似たような選択肢で迷い、結局ミスをしたということ。
どちらも当てはまりそうな絶妙な答えを用意しているんですよね。
ただ4級のときにはその迷いが一切ありませんでした。
ひとつ上のレベルから俯瞰して見られると、引っ掛け方すらも見えてくるほど余裕が芽生えてくるほどでした。
ちなみに3級の試験対策はこの問題集1冊のみでした。
このテキストを3周&公式HPの過去問のみで、対策は完了。
実は4級も3級も試験範囲に大きな差はありません。いかに揺るぎのない基礎力を4級対策の段階でしっかり出来ているかが、3級合格の決め手にもなるわけです。
関連記事>>短期間で仏検3級に合格した勉強法と使用テキスト
独学でも十分に受かります
4級は基礎を学びはじめたばかりの初心者が一番はじめに目指しやすい目標です。
また、大事な基礎のほとんどが4級範囲に含まれているので、4級対策をしっかり行うということは、フランス語の基礎力を十分につけることにも繋がります。
4級は独学でも十分に受かります!!
ただ独学で何よりも大切なのは、勉強を習慣化させること。一方で、一番難しいこともまた習慣化です。
今回は短期間で合格する方法を実体験を交えてご紹介しましたが、語学学習で一番大切なコツコツ続ける習慣化のコツも合わせてご覧いただければと思います。
>>忙しい人でもこれなら簡単に取り入れられる!語学学習を習慣化させる5つのコツ
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