語学の勉強が少し進むと、なくてはならないのが辞書。
特にフランス語の場合は、単語の意味だけでなく、名詞の性(男性名詞か女性名詞か)も合わせて確認する必要があり、辞書は必需品になってきます。
私も少しずつフランス語が楽しくなってきて、そろそろ辞書を購入しようかと思った時に、電子辞書と紙辞書のどちらを買えばいいんだろうとみなさんのように迷いました。
結果から言うと、現在私が使っているのは紙辞書です。
ただ、実際に自分で紙辞書を使ってみると、初学者こそ紙辞書をじっくり使ったほうが勉強になることを身をもって実感。
- 辞書選びに悩んでいる
- 紙辞書の使い方がいまいちわからない
という方はぜひ参考にしてください。
紙辞書を選んだ理由
値段が安い。これが大きな理由でした。
フランスで生活するとはいえ、熱しやすく冷めやすい私の性格上、はじめから高いものを買うのではなく、「どうしても電子辞書が欲しい!!」と心から欲してから買おうと思ったんです。
どちらにしようかなと迷っているうちは、安いものを選んでおけというケチ精神。
でも今は紙辞書を選択したことを我ながら大正解だったと思っています。
ちなみに私が購入した紙辞書はプチ・ロワイヤル仏和辞典 第4版(CDなし)です。
紙辞書のメリットとデメリット
メリット |
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デメリット |
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単語の周辺情報も目に入る
調べた単語だけではなく、その周辺に書いてある情報も一緒に目に入るのは、紙辞書を使う1番のメリットです。
1つの単語に対して、その例文などをすぐに読むことができる。
上下の関連単語も自然に目に止まる。
私が英語学習で電子辞書を使っていたとき、単語を調べても意味だけをみて終わりということが多々ありました。
例文を読むために、電子辞書のボタンでいちいちスクロールをするのがめんどくさかったんです。
しかもどこに自分が求めている例文が書いてあるのかもわからず、ひたすら▽マークボタンをトントントン…。
しまいには散々スクロールしたのに結局見当たらないということも。
そんなこともあり、紙辞書でいくつもの例文をすぐに読めることは、せっかちな私には特にピッタリでした。
しかも単語の周辺には、関連用語なども多数載っていることがありますから
と言うことも合わせてインプットできます。
例えば私が、méthode(女:方法・手順)という名詞を調べた時、そのすぐ下にあったméthodique(形:体系的な)と méthodiquement(副:体系的に)がパッと目に入り、「なるほど、こういう形で使うんだ」と思ったものです。
スペルを覚える
紙辞書には、最初の文字を入れるとどんどん予測で単語が出てくる…なんて仕組みはありません。
正確なスペル見て頭に入れながら、a~zの順番で探していきます。
こうした作業を通して自然にスペルをインプットすることで、覚えが早くなることも紙辞書のいいところです。
勉強の軌跡を残せる
個人的には、これが紙辞書の大きな魅力だと思っています。
私の紙辞書の使い方は、調べた単語には必ずラインマーカーで線を引くこと。
辞書の中にこのラインマーカーがどんどん増えていくと、その分自分が学習を積み重ねてきた実感が湧きます。
「前にもこれ調べてたのか。全然覚えられてない。」と己の記憶力の悪さを痛感することもよくありますが、それも含めて勉強の軌跡だと思っています。
はじめは控えめにグレーのラインマーカーで印を付けていたのですが、辞書を開いた時にいまいちパッと目に入りませんでした。
「調べたんだぞ!」と強調するためにも、今は明るい色で線を引いています。
写真で見ても、左のグレーは紙と同化した色になっていますよね。
ちなみに色は決めていません。
パープルの日もあれば、写真のようにグリーンの日もあります。
特にその辺りのルールを私は決めてはいませんが、統一した方が綺麗であることは間違いないと思います…笑
ラインマーカーにはゼブラのマイルドライナーを使用中です。
蛍光ペンを使うと、紙が薄い辞書では、後ろのページまでガッツリ透けていたり、閉じた時に隣のページに色がつくことがありませんか?
このペンはマイルドという名前の通り、優しい発色なので上記のような心配は使っていてありません。
また、よく使う単語には付箋を付けています。
例えば、prendreという単語にはたくさんの意味があるため、私は頻繁に辞書で引いています。
少しでも時間の短縮になればと思い、prendreのページには付箋をペタリ。
今のところこの付箋が付いている単語は、prendre、trouver、mettreの3つの動詞。
ポストイットの透明スリム見出しという付箋は、フィルムタイプなので細くてもくしゃくしゃにならない、かつ貼っても辞書の文字を隠さないので、辞書だけでなくテキストなども使用しています。
使用感が出て、愛着と自信が湧く
もちろん電子辞書も長く使えば使うほど愛着は湧いてきます。
ただ、紙というのは機器に比べてくたびれる速度がとても速いため、初学者でも毎日紙辞書に触れていると、割と早い段階で使用感が出てくるんです。
この使用感こそが愛着に繋がる大切なポイント。
私の辞書は購入して1ヶ月ほどで表紙の文字が薄くなりました。
薄くなっている部分に左手の指を置き、パラパラめくりながら単語を探すため、指の摩擦でどんどん消えてきています。
また毎日辞書をめくっていると、買った当初はピンとしていた紙もいい感じにくたばってきて、手にしっかりと馴染んできました。
どんどん自分色に染まる辞書を見て、愛着を抱くのと同時に、自分の勉強に対しても自信がみなぎってくるから辞書パワーおそるべし。
デメリットの対処法
- 調べるのに時間がかかる
- 持ち運びが不便
- 音声が聞けない
確かにそうなんですよね。
パパッと調べられたらどれだけ勉強効率がよくなるか…と思ったこともあります。
発音記号の意味がわからなくて、結局これどうやって発音するの?って辞書をみて考えたこともあります。
ただ今は本当に便利な世の中になりました。
私はこの3つのデメリットを、グーグル翻訳のアプリを使って解決しています。
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google翻訳アプリを使うと…
- 電子辞書のようにすぐに調べられる
- 外出先でも気軽に使える
- スピーカーマークを押したら音声を聞ける
- 名詞を検索すると冠詞も一緒に付いてくるので、名詞の性がわかる
もちろん価格は無料!
私自身、すぐに単語の意味を調べたい時や、発音を確認したい時など、このアプリをかなり重宝しています。
和仏としても使え、名詞の場合は冠詞も表示されるので、名詞の性も一緒にわかるのもまた高ポイント。
無料でここまで出来ますから、電子辞書を買いたい欲求はまだ湧いてきていません。
紙辞書とグーグル翻訳の併用使いは、私のお気に入りスタイルです。
またフランス語の場合は、プチロワイヤル仏和辞典のCD付きも販売されています。
CDには辞書の全文が収録されていますから、こういった辞書を買うことで、音声へのデメリットがなくなります。
まとめ
使えば使うほど、自分色に染まっていくのが紙辞書の魅力。
ちなみに私は、紙辞書の購入日を発行者などが書いてある最後のページに記入しました。
たまにそれを見ては、短い期間でよくこんなにくたびれたなと少し誇らしくもなったり。
紙辞書の使い方は、持ち主の数と同じだけ存在しますから、ぜひ自分だけの紙辞書を育ててみてはいかがですか?
自分の勉強の軌跡を残す相棒として、きっと大切な存在になりますよ。
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