京都ライター塾

「書くを仕事に!京都ライター塾」第2回参加レポ。人から話をきかせてもらうありがたさ。

「書くを仕事に!京都ライター塾」第2回参加レポ。

ライター歴14年、京都在住の江角悠子さんが主宰するライター塾の2回目を受講した。

今回のテーマは「取材とインタビュー」。

3時間1度も休憩を挟むことなく、取材の準備や当日の流れ、インタビュー方法や実践をみっちりと教わった!

前回同様、江角さんは惜しみなく経験やスキルを伝えてくださる。きっと講座後はお疲れになったに違いないと思うほどに、穏やかだけれど熱意とパワーのある授業!

今日の講座は大きくわけて3つに分けて進んでいく。

  1. ライターとして何を伝えるか
  2. インタビュー・取材の具体的な流れや方法
  3. インタビューの実践

ライターとして何を伝えるか

「書くを仕事に!京都ライター塾」第2回参加レポ。

「感情が動かないと書くのは難しい。」

プロの江角さんでもそう思うんだ!って驚いたのと同時に、少しほっとしたりもした。

同じように語るのはおこがましいことは承知の上で、私もブログを書いているとき、スラスラと書き進められるものと、書こうと腰すらも上がらないものがある。書くことに向いてないのかなって思うことがよくあった。

でもこの理由が、感情が伴っていなかったからなんだとわかり、なるほどなと少し安心した。

 

ライターとして何を伝えたいかを考えるときに大切なものは、「自分の好き」をしっかり理解しておくことなんだそう。

同じ文章を書く行為でも、その対象が好きか興味がないかで、書き手の仕事のスムーズさも、読者に伝わる熱量も大きく変わってしまう。

前回の宿題にもなっていた自己分析ノートを元に「好き」「やりたい」を、江角さんと素直に考えてみることにした。

例えば、どんな媒体にどんな記事を書いてみたいか。私だったら「歴史人」や「Hanako」で歴史や旅や北海道について書きたいな〜なんてぼんやりと妄想…。

でもこれってただの夢でしょ?で終わらせてはいけない。

自分が書いてみたいと思った媒体や記事は、自分が理想とするライター像の1つなのだ。今後の自分の大きな指針にもなるし、自分の学習教材にもなる。

今では売れているとあるライターさんも、憧れの雑誌にただ憧れていただけでなく、そこの編集部に記事を送って縁を作ったりもしたんだそう。

依頼されたから仕事をするという受け身だけでなく、目標の媒体を見つけ、その媒体に合うテーマ、読者に必要とされているもの、媒体にあう文体を意識して、まずは自分で1つ書いてみるのもいいと言われた。編集部も常にネタを探している状態なので、いいものであれば採用してくれることもあるんだとか!

自分が本当にやってみたいことなのかも精査できるいい機会にもなりそう。

インタビューと取材

「書くを仕事に!京都ライター塾」第2回参加レポ。メモすることに溢れる3時間

いい「素材」が手に入れば、いい記事がかける。この素材集めの核となるのが、インタビューと取材。

前職の経験から、割とインタビューや取材は人より多くしていたつもりだったけど、私の場合は聞きっぱなしで、あとは別の方が編集ということが多かったため、構成を深く考えながら話を聞くというスキルは全然だった(当時の自分の甘さを痛感)。

江角さんから教わった取材やインタビューについての概要は以下の通り。

  • 取材であつめるべき素材とはなにか
  • 取材するまでにどんな準備をするのか
  • アポの入れ方
  • 質問リストの作り方
  • 取材に持っていくもの
  • インタビュー当日の流れ
  • 話の引き出し方10のコツ
  • インタビュー中に困ったときの対処法

身になるテクニックの数々に、これで一つの本ができるのでは?というほど。

今回のこのレポでは、そうした技術的な面だけでなく、印象に残った心構えについて書いていこうと思う。

 

アポ入れ方法に関しては、江角さんがブログでも公開してくれています!
アポ入れの極意〜効率のいいアポ入れの仕方、私の場合〜

とにかく全部聞く

とても印象的だったのは、「バカだと思われてもいいから全部聞く」ということ。これって頭ではわかっていても、大人になるとつい自分をよく見せたいと思ってしまうのか、意外とできないことだ。

しかし最後にそのインタビューから記事を書くのは自分。自分の理解が深まっていないと、読者にも届かない。これって結局はインタビュー相手に対しても失礼なことだったりする。

書き手である自分だけでなく、この文章が届く全ての人のためと思って、「聞く勇気」をどんどん持ちたい。

敬意と応援の気持ちをもつ

江角さんの経験を元にテクニックもたくさん教わったが、その言葉の端々から感じられることは「敬意と応援の気持ちを大切にしている姿勢」だった。

例えば、基本情報はきちんと事前チェックしておくことは、決して自分のためだけではない。相手の貴重な時間を割いて取材をしている中、調べてわかることをいちいち聞くのは相手を考えるとどうなのか、といった視点にハッとさせられた。

そして取材先が自分のことをよく調べていてくれたら、それってとても嬉しいこと。もっと知ってもらおうとより深い話をしてくれることもあるだろう。

テクニックはただのテクニックではなく、その前提に「敬意と応援」が常にあるものばかりだった。

服装一つにしても、ラフなジーパンとジャケットでは相手の受け取り方も違う。江角さん自身が取材された側になった際、相手の方がしっかりした格好でいらっしゃり、こちらもよりきちんとお話しようと思ったんだそう。

相手へいかに敬意と応援の気持ちを込めて向き合うか。まずはこれが何よりも大切なことだと江角さんの講義から伝わった。

沈黙があってもいい!

そしてこれは個人的な話なんだけれど、私は沈黙がとっても苦手。例えばインタビュー中に相手が黙り込むと「質問が悪かったかな?違うこと聞いたほうがいいかな?」と思ってしまうし、次の質問が思い浮かばないと、とにかくその場しのぎでなんとか乗り切っていた。

「沈黙があってもいい!」

次の質問が浮かばないときには、ゆっくり取材メモを見直す。その間に相手が話をしてくれることも江角さんの経験上、少なくないんだそう。

またテキトウな質問をするよりも、じっくり考えた丁寧な質問をするほうが、相手に対しても、その後の読者に対しても失礼に当たらない。むしろいい話に広がる可能性のほうが大きい。たしかにその通り!

普段の会話でも沈黙になると、とりあえず何かしゃべってしまう癖があるので、日常的に見直してみよう。

「インタビュー力は普段の会話から磨くことができる」と江角さんも仰っていた。

インタビューを実践

「書くを仕事に!京都ライター塾」第2回参加レポ。

講座の最後にインタビューを実際にやってみた。

「どんなライターになりたいですか?」をテーマに、時間は3分。江角さんと私でインタビューをし合う。

インタビュー前に少し時間を設けてもらい、質問を考えた。3分だから1つ1分で3つかな〜と思い

  • 普段どんなことを意識して記事を書いているか
  • 今後どのような仕事をしてみたいか
  • ずばり理想のライター像は?

で聞く予定だった。そう予定になってしまった。時間内にインタビューを終えられず、2つ目で時間オーバーになったのだ。

その大きな理由は「それってどういうこと?」といったように、1つの答えをさらに深掘りしすぎてしまったこと。時間を確認せずに、リストには載ってないことを次々と質問してしまった。

話を広げることに意識しすぎてしまって(というか個人的に江角さんのことを知りたすぎた)、時計を全く見ていなかった。時間管理は実際の現場ではとっても大事なのに!!

「インタビューは会話だよ」とあれだけ教えてもらっていたのに、いざやってみると肩に力が入る。

そしてもうひとつ見つかった課題は、江角さんからインタビューを受けて気づいた。

私のインタビューの癖として、「Aということですが、それではBはいかがですが?」のように、なんでも前の質問や答えと繋げて次の質問をしようとする。

この話には繋がりがありますよ、脈略はありますからね!という誰得なアピール。

それがときに、とても無理矢理感が出てしまう。

さらには3分という限られた時間で、私のそんな言葉よりも相手の一言のほうがずっと大事だったりする。

江角さんのインタビュー質問は3つ、ぽん、ぽん、ぽんと出てきた。私のように「AですからBですか?」なんて聞かれてないのに、最後には1本筋の通った話になっていた。

インタビューは会話と同じようなものだから、Aの次に全く関連のないBの質問を突然して、そして相手の話を受けずにCに…というのは、さすがにいかがかと思う。

しかしABCの質問を俯瞰的にみて、それらが同じテーマであれば実は違和感はないことを自分がインタビューされる側になって気づいた。

だから私の質問も3分だと割り切って、ぽんぽんぽんと聞いてみれば、手応えは多少は感じられたかもしれない。3つの質問には「どんなライターになりたいか」という共通テーマがあったのだから。

江角さんは「的確な質問と意外な質問が混ざっていて、江角さん自身も改めて質問から考えることがあった」と仰ってくれた。温かい評価、嬉しい…!

人から話をきけるありがたさ

講座の最後に江角さんはこんなことを私に言ってくれた。

「私はインタビューが好き。人に話を聞かせてもらうってとてもありがたいこと。インタビュアーだからこそ踏み込んだことが聞ける。人生が変わるような名言を聞くこともある。」

あぁ、この考え方、インタビューする上で絶対に持っておきたい。

インタビューを仕事と割り切るか、自分の糧にもなる貴重な機会と捉えるかで、向き合う姿勢や準備も自然と変わってくると思う。もちろん相手に対する気持ちも。

たしかに江角さんって、講座中も私の話をじっくり聞いてくれ、普段からとても聞き上手なんだけれど、根底には「相手を思いやる気持ち」と「どんなことも吸収しようとする熱意」があるからなんだと、この言葉で気づいた。

ライター塾も2回目が終了。自分のいいところを見つけるのが苦手な私に、いつも「ここがよかったですよ!」と前向きな言葉で背中を押してくださる師の存在。

ライターとしてのテクニックだけじゃなく、いつも人として大事なことをそっと教えてくれるこの講座のおかげで、私は今、発信することのビジョンが少しずつ見え始めてきた!

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