メモや記録は好きだけれど、結局ノートを使いこなせていない。
メモした付箋もしょっちゅう行方不明。
私のことです。
ノートに関してはフランス語だけでも、ドラマフレーズ用、学校授業用、問題集用、気になるフレーズ用…ともはやバラバラすぎて、どこに大切な情報があるのか書いた本人もわかっていないレベル。
頭のいい人はノートの使い方が上手だといいますよね(お察しください)。
ノート術といえば『情報は1冊のノートにまとめなさい』が評判らしく、ノート活用難民を抜け出す方法が見つかるかもしれないと思い、kindleで購入。
(旧版と完全版があるようですが、私は新しい完全版を。)
ただのノート術かと思いきや、アイディアを生み出すための工夫から、自分の奥底にある考え方や気づきを日常から発見できる方法論でした。
ノートを1冊にまとめる意味

この本で紹介されているノート術は、常に1冊のノートだけに情報を入れ、それを読み返すというもの。
ノートに書き込む内容はなんでもよくて
- 見聞きした印象的な発言やアイディア
- 読書記録や映画記録
- 旅の思い出
- 美味しかったもの、食べたもの
- 気になった新聞や雑誌の切り抜き
…など、とにかく琴線に触れたものは、仕事やプライベートを分けることなく全てをこのノートにメモをしたり、切り抜きを貼ったりします。
ここで大切なことは、これは仕事に使えるな〜という有益無益で考えるのではなく、少しでも「ピンときたもの」を選ぶこと。
新聞記者として長年このノート術を実践してきた著者の奥野さんは、「使えそうなものほど使えず、使えなさそうなものほど使えるもの」が意外にあったと言います。
- どこにネタが転がっているかわからない
- 別々のものだと思ったものを1つのノート上で目にすることで、それが新たなアイディアに繋がることがある
- 「どうでもいい発想」「取るに足らない疑問」であっても、いずれ何かのテーマになることがある
つまり、1つにまとめることで、個々の情報が繋がりをもち「使える情報」になるとのこと。
私の場合は、何か日頃からネタを探す…という生活はしていませんが、自分の人生の記録として、思ったことや触れたこと、気になったこと、そしてフランス語や英語の覚えたいフレーズなどをノートに書き込んでみることにしました。
ノートを作るときのポイント
ノートを作るときのポイントは
- 分類せずに全ての情報を一冊にまとめる
- 日付順に前から順番に書く
- 見やすい文字で書くこと
分類しない理由は上記でも述べました。思いもしない繋がりがそこから生まれる可能性があるからです。
また、自分が集めた情報は全てここに詰まっている、これを見たら全てがわかるという安心感を持つこともできます。
(無くしたらむしろ怖い…と思うのは私だけ?)
日付順にする理由は
- その日に何を考えていたのかがはっきりわかる
- その前後の情報を見ることで、よりその時の空気がノートに残る
時間軸で記録することで、日記にもなるし、そのときどうしてそのような思考になったのかが空気でわかるといいます。
また見やすい文字の理由は、数年後に読み返したときにも理解できるようにです。
たしかに自分で書いた字が読めないってこと、結構ありませんか?笑
ノート作りを実践
続くかどうかわからないけれど、家にあった無印良品のノートで私も早速実践してみました。
ノートとペンだけで始められる気軽さがいいですね。

外務省から5月11日以降のロックダウン緩和に関するメールが届いていたので、それを印刷して貼り付け。
その下には自分の思っていることをメモしたり、読書記録も書いてみたりしました。
この読書記録というのがとてもよかった!
このあとノートにメモすると思いながら本を読み進めると、何が大切なのかを意識しながら読み進められるんです。(これまでどれだけサラリと読み進めていたかを痛感…)
実際にこの記事で書いてる内容のほとんどは、メモからの抜粋!
『情報は1冊のノートにまとめなさい』の感想
あたたがつまらないと思う光景は、他の誰かにとっては興味深いかもしれません。
出典:『情報は1冊のノートにまとめなさい』
なんてこともない日常を日々送っているため、メモすることなんてあるかなぁと思ったのですが、この言葉にとても心を打たれました。
ネットや動画、テレビや書籍、また家族との会話、家事の合間に気づいたこと…などを全て当たり前のことと思わず、日常を面白がって過ごすのも今の自分には必要かなと思います。
「自分の生活」に興味をもって過ごそうと、見直すきっかけになりそう。
また、この言葉にも納得させられました。
「何かを書いていくうちに何かを強く思う」
「考えるから書くのではなく、書くから考える」出典:『情報は1冊のノートにまとめなさい』
何か考えが生まれたから書くのではなく、書くことで考えが生まれてくる。
たしかに私もブログを書くときは、これを書こうという大枠はあるものの、書いていくうちにどんどんと考えが生まれ、書く前には思いもしなかった文章が生まれることがよくあります。
書くことは考えること。
ブログだと世の中に発信されてしまうがために、書くことに多少の制限がありますが、ノートは自由。
思いのままに書いたり貼ったりすることで、自分が気づいていなかった心の底にあったこと、または新しい考え方を発見できるかもしれません。
アイディアを生むためだけでなく、自分を見つめ直し、自分をもっと知りたいという人にも実践してほしいノート術でした。
フランス語のフレーズから今日のご飯まで、何からなにまでごちゃごちゃにしていいの?とはじめは思いましたが、まずは続けてみます!